グルートビールとは?その意味を解説
グルートビールとは、香りづけの原料として、「グルート」を使って造られたビールのこと。
グルートとは、複数のハーブを配合した材料のことであり、中世ヨーロッパの時代において、このグルートビールが一般的であった。
しかし、16世紀にドイツでのビール純粋令により、麦芽・ホップ・水・酵母のみにビール原料が制限されたこと、そしてホップにはグルートにはない殺菌効果もあることから、グルートの使用は少なくなり、現在ではホップがビールの香りづけ原料として一般的になっている。
ただ現在においても、ベルギーのグルート醸造所やパルム醸造所など、一部のブルワリーでグルートビールが製造・販売されている。
日本においては、キリンがグルートビールの再現プロジェクトを企画したことがあったが、原料コストの問題から一般販売はできなかった。