ビール純粋令とは?その意味を解説
ビール純粋令とは、 ビールの醸造において、麦芽・酵母・ホップ・水のみを原料の対象として、それ以外の原料での醸造を禁止した法律。
ドイツにおいて、1516年4月23日にヴィルヘルム4世が制定した法令であり、食品関連の法令としては世界最古であると言われている。
ビール純粋令が定められた主な目的としては、低品質なビールの取り締まりであり、この法令が出された後は、バイエルンのビールの品質は大幅に向上した。
ただ、1987年に国外の輸出入品は純粋令の適応外となり、さらに1993年の酒税法改正によって、ドイツ国内の一部のビールにおいても大麦以外のモルトや砂糖の使用が可能となったことで、現在ではビール純粋令の制約は厳しくない。
しかし、今でもドイツビールには、このビール純粋令に則る形で醸造されるビールが多く、この法令の伝統や文化はビール造りにおいて大事にされている。