下面発酵とは?その意味を解説
ビール醸造における下面発酵とは、下面発酵酵母を使用して、5~10℃程度の低温環境で、時間をかけてゆっくり行う発酵方法のこと。世界的にも、ビールにおける主流な発酵方法である。
低温のため、雑菌が繁殖しにくく管理しやすいのが特徴。ただ、低温を維持する冷却装置が必要なことから、昔はほとんど製造されなかった。
19世紀以降に製造技術が革新され、下面発酵で大量かつ一定品質のビールを生産することが可能となり、世界にこの発酵方法が広まった。
発酵が終わる際、酵母が麦汁の底に沈殿することから、「下面」という名前がつけられている。
日本で造られるビールの大半は下面発酵であり、中でも「ラガービール」に属するピルスナーというスタイルが最も浸透している。