埼玉の誇る伝統野菜「くわい」を使ったクラフトビール!川口ブルワリーより「くわいエール」登場

埼玉県川口市のクラフトビールブルワリー「川口ブルワリー」の醸造による埼玉の伝統野菜「くわい」を使用したクラフトビール「くわいエール」が、クラウドファンディング挑戦中のカフェ「HITOMA」で提供予定となっています。

「くわいエール」は、コロナ禍の中地元を盛り上げたいと、川口市の設計事務所「LAD」と、提携する「見沼ひるま農園」が、地元川口のブルワリー「川口ブルワリー」と共同で開発したビール。

埼玉の誇る伝統野菜「くわい」の文化的背景を通して地元を学び、地元の魅力を再発見してもらうことを目的としたプロジェクトの一環として醸造されたものとなります。

原料の「くわい」とは?

川口ブルワリー「くわいエール」の原料の「くわい」

「くわい」とは、オモダカ科の水生植物で、地下にできる塊茎(芋)の部分を食用にするもの。

ほっこりとした食感で、ほろ苦さの中に甘みが残り、タンパク質の含有量は野菜類トップクラスと食味だけではなく栄養面にも優れた野菜となっています。

芽が勢いよく出ていることから「めでたい」とされ、お正月料理や祝い事に欠かすことのできない冬野菜です。

埼玉県では綾瀬川流域の湿田地帯を中心に、平成の中頃まで全国1位の生産量を誇っていましたが、住宅地の拡大や後継者不足、重労働などの要因により、近年は生産農家が激減。

おせち料理からも姿を消しつつあることから、地元のくわいの新たな魅力をもっと多くの人にアピールするべく、今回の異例のコラボレーションが実現したとのことです。

くわいエールの特徴

川口ブルワリー「くわいエール」

試行錯誤を経て完成した「くわいエール」は、芳醇でフルーティーな口当たりに、くわいのほろ苦さが気持ちのいい喉越しのビールとなっています。

口に含むと想像以上にくわいの香りがあり、エールのフルーティーさの中、舌の一番表面に存在感を感じるようなくわいの味がしっかり残っているビールとなっているそう。

くわいの個性が活かされていながら飲みやすく、ビール好きな人にはもちろん、くわいを知らない人にも味わってほしい、くわい本来のポテンシャルを超えた奥深い味わいのビールに仕上がったとのことです。

まとめ

「くわいエール」は今後川口ブルワリーの他、地域活性化の拠点設立としてクラウドファンディングに挑戦中のカフェ「HITOMA」で提供される予定となっています。

日本と中国でのみ食される伝統の希少な野菜「くわい」を使ったビールを通して、伝統文化や文化的景観について学ぶ機会としてみてはいかがでしょうか。

川口ブルワリーの公式サイトはこちら

クラウドファンディングの概要

名前設計事務所とくわい農家 地産地活の拠点「HITOMA」を作りたい!
開始日2021年3月5日(金)~4月12日23時まで
実施クラウドファンディングサイトREADYFOR
URLhttps://readyfor.jp/projects/HITOMA
目標金額300万