缶に秘めた熱き想い「地元の人に地元のビールを知ってほしい」、横浜ビールの新挑戦「横浜ラガー缶」の魅力
神奈川県横浜市で醸造所を構えるクラフトビールブルワリーの「横浜ビール」。横浜においては最も老舗のブルワリーです。
そんな横浜ビールは今まで瓶のボトルタイプのビールしか発売していませんでしたが、2020年の年末よりラガータイプのビールを缶ビールで発売しました。
ただ単純にビールを缶タイプでも発売するようになっただけですが、その舞台裏には熱き思いを秘めた背景が存在するものです。
この記事では、そんな横浜ビールのラガー缶リリースの背景から、そのビールとして美味しさの特徴まで、「横浜ラガー缶」の魅力について紹介していきます。
醸造開始から22年目、横浜ビールの地元のつながりへのこだわり
横浜ビールは、ビール文化発祥の地「横浜」で、クラフトビール会社として一番古くからある醸造所になります。
もともと横浜で初めてビールが醸造されたのは明治3年、山手居留地で、アメリカ人のコープランドが「スプリング・バレー・ブルワリー」を創設したときです。
その横浜の地で、ビール作りの歴史と伝統を受け継ぎ、飲む人の心に響くクラフトビール造りを目指し、横浜ビールは1999年にビール製造免許を取得。そこからはや22年、横浜を代表する立派な地ビールブルワリーとして成長しました。
そんな横浜ビールは地元へのこだわりを特に追求しています。
原材料のこだわりと生産者の想い
ビールに使う原材料は地元もしくは地元とのつながりが強い地域のものをメインに使用。そして、その原材料の生産者との関わりを大事にし、小麦や副原料のフルーツのほとんどは収穫まで一緒に携わっています。
ビールの原料はホップ・モルト・酵母・水とシンプルだからこそ、原材料やその生産者の熱き思いを大事にしているとのこと。
ビールを造る際には、一つ一つの工程を醸造士が手作業にこだわり、 新鮮なビールを提供できることを心掛けて醸造を行っています。
ブルワーの想いと飲み手への満足感の追求
そして、クラフトビールは多様な種類があることも魅力の一つ。
ヘッドブルワーの感性に響いたスタイルを、横浜ビールならではのアレンジやテイストで醸造し、個性のあるビールを造り出すのが横浜ビールの醸造スタイルです。
ビールの楽しみ方は千差万別。飲む人によって愉しみ方や感じ方はそれぞれであり、人・時・場所によって自由に変化するもの。
横浜ビールのブルワーもその時々の感性によって、そのときの想いをビールで表現。そうして造り出された想いのこもったビールは、非常に個性の強いビールに仕上がるものです。
そんな横浜ビールスタイルな個性のあるビールによって、飲む人の感性にも響き、そのビールを飲んで満足して幸せになってもらえるようなビールを提供したいという想いも、醸造の際には秘めています。
地元に寄り添うからこそ「ヨコハマには横浜のビールがある」を知ってほしい
原材料の生産者から、ビールのブルワリーから、実際に飲む消費者にまで、すべての人の想いを大事にしているブルワリーが横浜ビールです。
地元の横浜の伝統的なビールを継いだブルワリーとして、そして地元の原材料にこだわりを持つブルワリーとして、そんな地域密着型ブルワリーだからこそ、特に横浜の人に横浜ビールの魅力をもっと知ってもらいたいという想いが強いはず。
22年の歴史を折り重ねてきたとはいっても、まだまだクラフトビールは日本での認知度はそれほどあるものではなく、誰もが知っているというものでもないはずです。
だからこそ、横浜ビールは、もっともっと地元の方々に「ヨコハマには横浜のビールがある」ということ、地元の方に自分達のビールがある事を知ってほしいという強い想いを表現する形で、今回の横浜ラガー缶の発売に至りました。
ビール造りを通して地元の生産者や飲み手との繋がりを大切にしてきた横浜ビールの、さらなる挑戦のスタートとなったのです。
一番の人気商品「ラガー」を缶ビールで身近に購入できるように
地元の人に横浜には横浜のビールがあることを知ってほしい。これを実現するための戦略として打ち出したのが、今回の「横浜ラガーを缶で売ること」でした。
なぜラガーなのか
まず最初に、なぜラガーなのか。これは横浜ビールの中で最も人気商品のスタイルだからです。
横浜ビールはこれまで様々なスタイルのビールを発売してきましたが、その中でも特に人気だったのが、「横浜ラガー」。だからこそ、まずはこのラガーをメインの商品として打ち出したとのことです。
なぜ缶なのか
そして、なぜ缶ビールなのか。缶ビールはありふれているもので、これだけ聞いた限りでは、特別なことには思えません。しかし、これこそが今回の横浜ビールの挑戦の要になるのです。
これまで横浜ビールは瓶ビールでしか販売を行ってきませんでした。高島屋やそごうなど知名度の高いお店には置かれるものの、やはりボトルタイプだとギフトなど特別なときにしか買われないのでしょう。ましてやまだまだ日本では普及しきっていないクラフトビールではなおさらです。
そこで、パッケージを缶にすることで手に取りやすくなり、普段の晩酌用など日常で飲む際にも購入しやすくなるようにという戦略で、今回の缶パッケージ版の販売を決定。
さらに缶タイプにすることで、流通も簡易化。デパートだけではなく、コンビニエンスストアなどでも普通の大手缶ビールと同様に販売できるようになり、より多くの人に購入されるチャンスが増えたのです。
缶ビールにすることで、シーンと流通、両方を日常的に購入しやすいものにし、より多くの横浜に住む人に横浜ビールを知ってもらうということを実現しました。
ラベルデザインでも横浜の魅力をたっぷり表現
そんな横浜ラガー缶は、ラベルデザインにもしっかりこだわっています。
横浜は現在はみなとみらいのような発展した観光地としても有名ですが、もともとは歴史ある開港の地であり、昔ながらと新しさ両方を兼ね備えている土地です。
そんな横浜のルーツを再現するために、横浜浮世絵「横浜波止場ヨリ海岸通異人館之真図」をベースにラベルデザインが施されています。
また、今回の缶発売を通して伝えたい「ヨコハマには横浜のビールがある」というメッセージはパッケージも刻まれています。
そのフォントには、横浜を深く想い5年以上の歳月をかけて完成した「濱明朝」を使用したとのtこおで、横浜をイメージしたフォントにすることで、多くの横浜の方に愛されるビールになるよう想いを込めており、細部にまでもデザインのこだわりが見て取れる缶ビールとなっています。
大人の苦味、グイグイ飲みたくなる「旨苦さ」
横浜ラガー缶はビールしての美味しさも秀逸。やはり横浜ビールの中で最も愛されるスタイルだからこそ、お墨付きの味わいとなっています。
モトゥエカホップ由来の柑橘を思わせるホップの芳醇な香り、そしてラガー特有の大人の苦味、そしてモルトからくる香ばしさが特徴となっているビールです。
程よいアロマとフレーバー、そして苦味が合わさり、まさにグイグイ飲みたくなる「旨苦さ」を実現したドリンカブルな一品。
数々の賞も獲得しているまさに実力を伴っているビールになります。
- 2019年ジャパン・グレートビア・アワーズ銀賞
- 2017年国際ビール大賞銀賞
- 2017年アジアビアカップ銅賞
- 2014年国際ビール大賞銀賞
- 2013年国際ビール大賞銅賞
- 2012年国際ビール大賞銀賞
これぞ「横浜のラガースタイル」と思える味わいに仕上がっているとのことで、横浜ビールのこだわりの数々が詰まった美味しさ、そして地元にこだわったゆえの地元の魅力をしっかりと味わえることでしょう。
まとめ
2020年末に缶として発売された横浜ラガー。たかが缶ビールと思えるでしょうが、そこには横浜ビールが考え抜いた巧みな戦略と熱き想いが秘められているのです。
横浜の人にもっと横浜のビールを知ってもらいたい。そんな想いを実現するために、この横浜ラガー缶はリリースされました。
神奈川・神奈川近郊のコンビニエンスストアをはじめ、百貨店、小売店、飲食店にて販売中とのことで、横浜の人や神奈川県民は、この青いラベルが目に入る機会が増えることでしょう。
その際には、ぜひ手にとってみて晩酌のパートナーにしてみてはいかがでしょうか。「横浜にはこんなに美味しいビールがあったんだ!」というような驚き、そしてそれによる地元の魅力の新発見をきっと得られるでしょう。
最後に、以下の動画には横浜ビールのラガー缶発売に向けての想いが綴られていますので、もっと横浜ラガー缶のことを知ってみたいという方は、ぜひご覧になってください。
ビールの情報
ブランド | 横浜ラガー(缶) |
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スタイル | IPL |
ABV(アルコール度数) | 5.0% |
IBU(ビールの苦さ) | 45 |
原材料 | 麦芽(ピルスナー、アンバー、クリスタル)、ホップ(モトエーカー) |
お店 | 神奈川・神奈川近郊のコンビニエンスストアをはじめ、百貨店、小売店、飲食店にて |
販売ページ | https://www.yokohamabeer.shop/items/39968388 |
ブルワリーの情報
ブルワリー名 | 横浜ビール |
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住所 | 神奈川県横浜市中区住吉町6-68-1 横浜関内地所ビル |