【イベントレポート】HIS×ナガノトレーディングのコラボイベント「メイン州産ローンパイン ブリューイングカンパニー編」
HIS×ナガノトレーディング社のコラボイベント「メイン州産ローンパイン ブリューイングカンパニー編」が2月7日に開催されました。
旅行専門のHIS社と、アンテナアメリカの運営でも知られるクラフトビールインポーターのナガノトレーディング社のコラボイベントということで、旅行気分を味わいながら、メイン州とその代表格のブルワリー「ローンパイン ブリューイングカンパニー」について知ることができるという内容のイベントでした。
そんな魅力たっぷりのイベントにCRAFT BEER LIFEの編集部員も参加しましたので、そのレポートをこの記事で紹介していきます!
ビールを飲みながら体験できるオンラインツアー
今回の企画はこのご時世ならではのオンラインツアー。HISとナガノトレーディングがコラボし、旅行気分でメイン州の魅力と、そのメイン州での代表格のブルワリー「LONE PINE(ローンパイン)」について学べるという内容だったイベント。
海外やブルワリーについて学べるといった内容はもちろんのこと、メインの醍醐味はなんと言ってもローンパインのクラフトビールを飲みながら参加できるというものでした。
事前にナガノトレーディング社運営のアンテナアメリカのオンラインストアでの購入が必要ですが、イベントの開催前に宅急便で自宅に届きました。
開封すると、ローンパインの代表格である4つのビールが入っています。
これらを片手に飲みながら実際の旅行気分を味わうかのごとく参加できるツアーだったのです。
今回提供はされたのは以下の4つのビール。
1つ目はPortland Pale Ale。ローンパインの代表格として最も有名なビールです。
2つ目はBrightside IPA。こちらはPortland Pale Aleをより刺激のあるIPAにした銘柄になっています。
3つ目のOh-Jは、オレンジ感のあるドリンカブルなIPA。でも、アルコール度数が8%と高めで飲み過ぎには要注意なビールです。
ラスト4つ目はTessellationというビール。モザイクホップをふんだんに使っているのが特長とのことです。
これらのビールを、CRAFT BEER LIFEの編集部員もしっかりとスタンバイ!そしてZOOMをポチッと起動し、オンラインツアーへいざ旅立ちます!
旅先の目的地はメイン州
ZOOMを起動して開催されたオンラインツアーは、最初は今回のツアー先となるメイン州のガイドツアーでした。
メイン州と言えば、アメリカの東海岸でも特に自然豊かで有名な地域。
特にシーフードが有名ということで、オイスターやロブスターの名産地になっています。
そして、その自然は夜さえも神秘的なものに!夜空には華やかなミルキーウェイが広がることでも有名で、これも一つの絶景スポットになっているとのこと。
そんな素敵なメイン州、実は日本とも馴染み深いものであり、青森県や品川区とは姉妹都市として提携しています。日本とも交流深く、行けば歓迎されやすい、そんな日本人にとっては馴染み深い都市となっています。
きれいな写真と丁寧なガイド、ビールを飲みながら視聴していると、本当にメイン州に旅行にいっているかのような気分に浸れました!
ローンパインの魅力・歴史のガイドツアー
そして、徐々に内容はメイン州のビールの話題へ。
メイン州には2020年前半で155のブルワリーが存在しています。原料を調達しやすい地域で、地産地消にこだわっるブルワリーが多く、アロマホップをメインに、グレイン類、ホープ、ウィート、オーツなど、メイン州の原料をふんだんに使ったビールを造っているということです。
そしてそんなメイン州は人もユニーク。個性や独立精神の強い人達が集まりやすいということで、若い起業家が多い傾向にあり、かつ郷土愛も強い傾向にあるそう。
そんなユニークな人たちの中から生まれたブルワリーが「LONE PINE(ローンパイン)」です。
親しい友人2人で、「ビジネススクールに行くくらいなら自分たちで事業をしたほうがうまくいくはずだ」という成り行きで2015年に創業したブルワリーです。
きっかけは些細なものですが、ブルワリー開業の話をした翌日には開業準備を始めるほどの行動力でブルワリーを設立。今や飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長しており、その成長スピードは全米で第4位であるほどです。
そんなローンパインのこだわりのビールがPortland Pale Ale。「クラフトビールに多彩さは必要ない」「みんなとは違うことをやる」という精神で、最初はこのビール一本のみで勝負しており、さらに大手ビールのみを扱うビアバーを中心に営業をかけていたとのこと。
しかし今の絶好調ぶりとは反して、最初は苦戦が続いたようです。しかし、そのやり方が郷土愛が強く、メイン州の地元民にはいわば「ダサ可愛い」という形で気に入られ、徐々に勢力を拡大し、ブルワリーを軌道に乗せることができたそう。
しかし、人気が出てくると同時に、2人で営んでいたブルワリーゆえに労働力不足に悩まされることになります。そこで、セバゴブリューイングの施設を譲り受け改造、ゴーラムと名付けた新施設を開設。
他のブルワリーも招いたり、従業員も増やすなどして、フル生産に取り掛かり、今の圧倒的な急成長を成し遂げたブルワリーにまで上り詰めたそうです。
ローンパインのビールの魅力も解説
そんな波乱万丈なローンパインのビールは、いまやいろんな銘柄が取り揃えられています。今回提供された4つのビールについても、このツアーの最後でその魅力をあますところなく解説してもらえました。
Portland Pale Ale
まずはローンパインの起源となったPortland Pale Ale。最初はこれ一本のみで勝負をしていたので、まさにローンパインの代表格です。実際に売上はこのビールだけで50%を占めるほどの人気。
メイン州モルトを使ったアメリカンペールエールで、苦味がそれほど強くなく、スッキリ爽やかな柑橘系のようの味わいのビールになっています。
もともと初心者がとっつきやすいビールとして醸造されたもので、だからこそ大手ビール中心のビアバーなどの営業をかけ、このクラフトビールを多くの人に気に入ってもらうようにしたかったそうです。
Brightside IPA
Brightside IPAはPortland Pale Aleの兄貴分として醸造されたビールになっているとのこと。そのため、アメリカンペールエールの苦味をさらに増した、アメリカンIPAのスタイル担っています。
兄貴分ということなので、Portland Pale Aleよりも苦い味わいが特長。アルコール度数も7%と重めで、ガツンとした味わいとなっています。
Oh-J
Oh-Jはオレンジ風味が特長のダブルIPA。オレンジジュースを「オージェイ」と呼ぶことからネーミングされています。
オレンジ風味が特長ですが、オレンジ果汁は一切入っていなく、ホップなどの風味でそのテイストを実現したという、まさに味覚マジックなビール。
非常にフルーティーですがダブルIPAなので、苦味やアルコールもガツンと来るビールになっています。
Tessellation
Tessellationはモザイクホップを100%使ったシングルホップのダブルIPAのビール。Tessellationは「モザイク細工」という意味で、それをモザイクホップにかけてネーミングされています。
味わいはジューシーで桃のようなトロピカルさを感じられるビールです。アルコールは8%と高いですが、やわらかく丸みのある味わいでドリンカブルになっています。
まとめ
今回参加したこのオンラインツアー、クラフトビールを飲みながらその産地であるメイン州や、そのブルワリーであるローンパインの魅力についてたっぷり学ぶことができた、非常に内容の濃いツアーでした。
視聴していくにつれてメイン州やローンパインについて愛着が湧くと同時に、ビールを飲みながらのほろよい気分も相まって、本当に現地に旅行に行っているかのような気分で楽しめたガイドツアーでした。
今回は第1弾ということで、今後も東海岸の地域とそのビールの魅力のガイドツアーを開催するそう。ビールを飲みながら自宅でその地域の魅力を知ることができるので、本当の旅行気分を味わえるようなオンラインツアーです。
第2弾が開かれる際には、昨今のご時世で旅行に行きたいけど行けないという方は、是非参加してみてはいかがでしょうか。自宅にいながら、まだ見知らぬ地域との出会いを楽しむことができますよ。