大学の実験装置が故障→芋焼酎とビールに 偶然が生んだ香り、形に

実験装置の故障をきっかけに生まれた酵母が焼酎、そして今度はビールに――。基礎研究に使われるはずだった 熊本大学 理学部発の酵母が、活躍の場を広げている。
はじめは偶然だった。細胞の中で重要な役割を果たす「RNA」の研究のために培養していた酵母の実験装置が、故障して止まっていた。熊本大学理学部教授(当時。現在は 放送大学 熊本 学習センター 所長)の谷時雄さん(65)が、酵母が入った容器のふたを取る

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