野神の到来
基本情報
ビール名 | 野神の到来 |
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スタイル | |
評価 | |
ABV | 7% |
IBU | 38 |
生産状態 | 生産中 |
説明 | 限定醸造シリーズ第46弾 (285バッチ目):記憶にある方も多いかと思いますが、季節限定”気まぐれ”シリーズと”春夏秋冬”シリーズは私たちにとってまだ馴染みのない新しいホップや麦芽、酵母の特徴を知るための機会となることが多 々あります。 この機会にそれぞれの原料の特徴をつかむという意味では麦芽やホップは比較的わかりやすいのですが、酵母においてはこれが殊の外難しい。 現在世界中にはまさに何百種ともいえるビール酵母が存在しており、それぞれが 違った働きをみせます。 ある酵母は頑張り屋でスピーディーな働き者でありビールをドライに仕上げてくれる一方、別の酵母はのんびり屋でありながらビールに独特な味わいや香りを与えてくれる。 同様に、ある酵母はラガー酵母のように低い温度で良い働きを見せる一方で、エール酵母のようにそれよりも高い温度環境で仕事することを好む酵母もいる、といったようにその性質は様々です。 実は今まで伝えていなかったのですが、”秋の気まぐれ”と”与謝野の涼風”さらには近々リリースとなるもう2種類のビールは私たちにとって初めてとなる酵母を使用してつくりました。 この新しい酵母を特徴づける性質は、通常のエール酵母の発酵適温といわれる19-22℃のだいぶ上をいく高温条件での発酵を好むことといえるでしょう。 この通常の酵母の温度帯を超えると一般的には酵母に大変ストレスがかかり、発酵に伴なって異様な味わいや香りを生むと考えられております。 ですが、今回私たちが使っている酵母はそんな他の酵母の性質とは裏腹に、アプリコットや蜂蜜のようなはっきりとした特徴を感じさせます。 この独特な特徴を活かすべく、その他のレシピ設計もこの酵母を中心に据えて作り上げました。 ほとんどのレシピにおいて使用しているピルスナーモルトに加えて、少量のVienna麦芽を使用したことで発酵によって生まれる甘い特徴を際立たせております。 ホップにおいては、酵母が生むマンゴーやアプリコットのような風味を活かすべく、人気のフルーティーな品種を合わせました。 Galaxyが強烈な甘い柑橘系の味わいや香りを与える一方で、味わいに深みを出すべくChinookも一部に加えています。 そして、私たちが初めて使う”Azacca”ホップがまさにパイナップルと一言で言い表せるほど特徴的なニュアンスをもっており、甘い香りや味わいを一層引き立てています。 まさにある一種のトロピカルフルーツでホップの特徴を形容できることは何とも不思議な気がしますが、それほどユニークな特徴をもったホップと言えます。 酵母の特徴を他の要素が引き立てあった今回のビールをぜひお楽しみください! 名前の由来: 今回わたしたちが初めて使ったホップのAzacca(アザッカ)はハイチの農耕の神の名前を由来としています。 この神様は、日本の東北地方では農神(のうがみ)、中部関東では作神(さくがみ)、近畿では野神(のがみ)と呼ばれることが多く各地で祀られているそうです。 カリブ海から遠く離れた京都の田んぼも黄金に色づき、豊穣をもたらす野神に感謝し収穫を祝う季節が到来しました。 実り多き人生に、乾杯! https://www.facebook.com/KyotoBrewing/posts/1131115797051107/ |
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飲んだ人のコメント
パイナップルとオレンジホップ、クラッカーモルト。それを掘る。
2018.11.18
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4.0