会心の一撃

基本情報

ビール名	会心の一撃
スタイル	IPA インペリアルIPA（ダブルIPA）
評価	3.9
ABV	9%
IBU	80
生産状態	生産中
説明	ダブルIPAっていうとその際立つ個性や度数の高さから何杯も飲むようなスタイルではないことから、これまであまり積極的に造ってきませんでした。とはいえ、ホッピーなビールは大好きなので、年始に訳あって急遽空いたタンクに、すかさず楽しくなるようなホッピーなやつを仕込みました。今回はこれまでまだ試したことのないホップのペアリング、具体的に言うと南半球から来たMotuereとEnigmaにアメリカのStrataとIdaho7を合わせたブレンドでダブルIPAを造ることにしました。共通して柑橘やトロピカルフルーツのようなニュアンスを持ちながら、ねっとりとした独特の樹脂っぽさを感じさせる要素もあり、甘みを特徴とするCitraのようなホップとは雰囲気が変わります。麦芽のレシピは、至ってシンプルでほぼ100％に近いピルスナーモルトに、少しのグラニュー糖を入れて、ボディを軽めに仕上げました。 9％の度数のしっかり感は感じられますが、ホップのジューシーな果実味とうまく調和して、けっして飲んだ時の邪魔にはならない印象です。また風味の変化に繊細なIPAですが、このダブルIPAは樽のみでリリースされるため、バーなどでグラスに注がれる瞬間までに風味を劣化させる機会はきわめて少ない、つまり美味しい状態のまま流通することができるでしょう。ぜひお近くのバーでこの新たなIPAをお試しください！名前の由来:チャンスはいつも突然にやってくる。びっしりと決められた醸造予定に、想定外の事態が招いた1枠のブランク。こんな好機はまたとない、と普段からしたためていたとっておきのビールを仕込んだ。いつか来る｢突然｣のために考えていた一撃は、想像以上の結果をもたらすことがある。 1杯のビールは説く。備えよ常に、と。