新書『日本のビールは世界一うまい!』永井隆著

近ごろは訪日外国人旅行者がうまそうに日本のビールを流し込む光景も珍しくない。「世界一うまい」かは個人の主観によるが、日本のビールがメーカーの激しい競争とともに世界でもまれに見る発展を遂げたことは間違いない。ビール、発泡酒などビール系飲料の国内消費量は、酒類全体の6割以上を占めるという。
本書は主に大手4社(アサヒ・キリン・サッポロ・サントリー)の来歴をたどり、ドライ戦争に生論争、新ジャンルの登場など商品開発とシェア争いの舞台裏を追う。昨今のクラフトビール人気をはじめ、多様化するビール文化も見つめる。(ちくま新書・990円)

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