夜更け

基本情報

ビール名	夜更け
スタイル	Bitter Session / Ordinary
評価	3.9
ABV	4.5%
IBU	0
生産状態	生産中
説明	イギリスの伝統的なスタイルであるビターエールをつくってみました。｢つくってみました｣なんて言ってしまうとなんだか適当にやったみたいに思われてしまうかもですが、思い入れの強いスタイルです。一言に”ビター”といっても実態は様々で、ブルワリーや土地によって味わいや色なども違ってきます。もちろんスタイルのガイドラインにのっとって細かく区分することはできると思いますが｢自分にとってのビターはこれ｣というのは人によって変わってくるし、その境界はぼんやりとしているのではないでしょうか。これらは他のスタイルにも当てはまるところもあるかと思います。なんとなくですが、ビターが好きな人は自分にとってのビターというのものをそれぞれ大事に持っている気がします。僕にとっては楽しい時も苦しい時も隣にいてくれた気心が知れた古い友人のような存在。けして味に派手さはありませんが、ヘレスやピルスナー同様に生涯かけて向き合ってつくっていきたいスタイルです。なのでまずは今思い描けるなかのビターを｢つくってみました｣。そんな第一歩のやつ。なかなか話のわかるやつだと思います。飲み始めて気づいたら夜が更けていた。そんな状態が理想ですね。最終的には気づいたら夜が明けていたくらいまで持っていきたいです。どうでもいい情報ですが、このビールは2022年から2023年に変わった瞬間、0時0分から仕込み開始しました。これがなかなか大変(眠くて)だったので｢リアル夜更け仕込み｣の血と涙と汗も是非感じ取ってください。一年の幕開けとともにつくられたので縁起もいいです。たぶん。ひとくち、ふたくちと口をつけてく内にじんわりと広がるほのかな甘みや、主張しすぎずともしっかりと締めてくれる苦味。温度変化と共に黒糖やベリーのような特徴も感じられます。優しい口当たりと、低めのアルコール度数もあいまって何杯でも飲めてしまう味わいです。是非ゆっくりと楽しんでください。