Euphoria (2023)

基本情報

ビール名	Euphoria (2023)
スタイル	ファームハウスエールセゾン
評価	3.8
ABV	5.5%
IBU	0
生産状態	生産終了
説明	今年も金木犀の季節がやってきました。昨年も大人気だった金木犀のビールです。今年は頑張って収穫すること6日間。前年比およそ2倍の金木犀の花を丁寧に1輪ずつ手摘みしました。そのかいあって、1年前のバッチよりもより濃厚な金木犀の香りを楽しんでもらえると思います。また、小麦麦芽からお米に一部原材料を変更しました。お米がビールのボディをクリアにしてくれて飲み口もスッキリ、金木犀の香りもより感じやすくなったと思います。このビールは秋に感じる命の躍動をクラシカルなセゾンをベースに表現しました。秋を感じる原料としてメインに選んだのは金木犀。そこにこの時期ならではの、まだ色が着く前の青い八朔を一緒に使うことにしました。この時期の八朔は甘味は少なく、酸味が強いのですが、ビールに爽やかな酸味を添えてくれることを期待しました。できあがったビールはクローブやシナモン、オールスパイスのようなセゾンらしいスパイシーな香りにほんのりとバナナのようなアロマが沢山感じられ、軽いパンのようなモルトのボディ感とともにこのビールをしっかり下支えしてくれています。ビール自体は素朴なセゾンですが金木犀の香りはトップのアロマと飲み込んだ後のフレーバーとして存分に味わうことができます。後味を青八朔の爽やかな酸味が締めくくる秋のファームハウスエールの誕生です。 10月に入ると街のあちらこちらから金木犀の香りが漂ってきます。まだ金木犀を知らないころ、自転車で走っているとふわっとあの甘くて濃厚な香りに包まれることがありました。その香りの正体を突き止めようと辺りに目を配ると、いつもは緑色の地味な木がこの時だけはオレンジ色のポンポンを沢山付けた姿をしていることに気がつきました。その当時はこれをビールにするなんて思ってもいませんでしたが、いつ頃からかこの香りをお酒に使いたいと思っていて、ついに形にすることができました。金木犀のある街並みを思い浮かべながら沢山の人に楽しんでもらえたら嬉しいです。香りがたまりやすいワイングラスのようなグラスで飲んでいただくとよりグッドです。