アサヒビール、チューハイで新ブランド 蓋付き缶採用
アサヒビールは27日、5種類のレモン素材を使用したチューハイの新ブランド「アサヒザ・レモンクラフト」を発売する。時間をかけて味わえるようにキャップ付きのボトル缶を採用。週末や休日にチューハイを楽しみたい消費者を取り込む。炭酸などで割らずに飲むことができ、市場が広がる「RTD(レディー・トゥー・ドリンク)」の商品群を強化する。 コンビニエンスストア「セブンイレブン」で先行発売する。希望小売価格は税別181円。400ミリリットル入りで、アルコール度数はいずれも7%。レモンの香りを凝縮した「極上レモン」と、レモンの爽やかな香りと酸味が特徴の「グリーンレモン」の2商品を発売する。 製造工程ではレモンの香りを際立たせるために、レモンオイルを1本ずつ添加する新技術を導入した。缶は週末や休みの日に時間をかけて楽しめるように、キャップ付きのボトル缶を採用した。 酒類市場では蓋を開けてすぐ飲むことができるRTDの商品群が拡大している。アサヒビールは20年にRTD事業の売上高を19年比3%増の467億円に拡大する目標。同社の消費者調査では、週末・休日にたしなむ酒に求めることとして「日々の疲れを癒やす」や「ゆっくりと大好きな酒を楽しみたい」と回答した消費者が多かったという。