サービス低下の郵便 下重暁子、届かない手紙は「気のぬけたビール」

人間としてのあり方や生き方を問いかけてきた作家・下重暁子氏の連載「ときめきは前ぶれもなく」。今回は、郵便物について。
午後、原稿書きを終えて、散歩に出る。十五~三十分、私の一番好きな夕暮れ時である。玄関にもどって郵便受けを開いて、郵便物を取る。
その楽しみが減ってしまった。日曜祝日に加えて土曜日も配達がなくなってしまった。
何とも味気ない。うっかり土曜日に郵便受けを開けた時の空しさ!
入っているの

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