なぜサントリーのビールは45年間も赤字だったのか…鳥井信宏社長 …
【連載#私の失敗談 第5回】サントリーの鳥井信宏社長は、サントリーHD佐治信忠会長と目標設定について議論したことがある。40年以上赤字続きのビール事業を率いていた頃のことだ。佐治氏が提示した「『ザ・プレミアム・モルツ』1200万ケース」という販売計画に対し、「“1000万ケース”をきっちり達成する」と宣言したのだ。しかし自ら掲げたその目標を達成することができなかった。いったい何が足りなかったのか――。(聞き手・構成=ノンフィクションライター・山田清機)